Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完

時刻は午後1時。



会議までもうあと1時間しかない。



緊張のしすぎで食欲なんてなかったけど、無理矢理サンドイッチを頬張った。



ちゃんと食べておかないと会議中にお腹が鳴ったりしたら恥ずかしいもんね。



最後の一口をペットボトルの紅茶で流し込むと、携帯に着信があった。



ディスプレイには、――福嶋くん。



…? どうしたんだろ?



「もしもし」



『村瀬?』



「うん。どうしたの?」



あたしは話しながら向かいのデスクに目をやった。



いつもなら向かいのデスクにいるはずの福嶋くんは、今日という日に限って休んでていない。



この前、バイトのコがどうしても日曜日に休みがほしいって言うものだから、福嶋くんが代わってあげて、今日が休みになったんだよね。



こんな心細い日に居てくれないとか…



いや別に居てもらっても福嶋くんのことだからさらに恐怖心をあおるようなこと言いそう。



ううん、
絶対言うに決まってるよね。





そういう人間だもん、福嶋くんって(*-ω-)





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