Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
『おまえ会議初めてだろ? めちゃくちゃ緊張してんじゃないかと思って』
苦笑まじりのやさしい言葉に涙が出そうになる。
急激に冷めていったはずの体の内側がふたたび熱を帯び始めた。
こういう気遣い、ほんとに嬉しい。
あたしの心細さとかちゃんと見抜いてくれる。
西崎さんが一緒ならどんなに心強いか――…
「…ありがとうございます。気遣ってくれて」
『別にそんなんじゃないよ。ただ初めてのことで不安に思ってるんじゃないかなって思って。俺も同じ経験あるし』
そっか…西崎さんもあたし同様、店長になりたての頃があったんだよね。
西崎さんが緊張するとか、何だか今の姿からはさっぱり想像できないけど(笑)
でも同じ経験を共有できて、その心情を理解してくれる人がごく身近にいてくれるってのはすごく心強い。
やっぱり頼れる人だな――…西崎さんは。
「あの、じゃあ…お言葉に甘えてご一緒させてください」
『分かった。じゃ待ってろな?』
「はい」