Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
筆記用具と携帯と財布を持ち慌ただしく事務所を飛び出す。
「店長。やっぱり西崎店長ってカッコイイですよね」
後をついてきた三沢さんが声をかけてきた。
「店長が好きになるの分かります」
「そ、そう?」
「ほら、ここに来る前に研修で1ヶ月間流川店にいたじゃないですか?
あのときアタシ、閉店業務のときとんでもないミスをしてしまって帰りが大幅に遅れたんですね?」
「うん…」
「普通だったらイライラされたり文句言われたりするのに西崎店長は『どんどん失敗しろ』って優しく言ってくれて、結局0時過ぎまで付き合ってくれたんですよね」
「…そんなことあったんだ?」
「うちの副店長とは大違いですよね? もう冷たい冷たい。氷のように冷たい彡(-_-;)彡」
「あは…」
言われ放題な福嶋くん。
「アタシ彼氏いなかったら絶対好きになってましたよ」
「え…?」
「競争率高いと思いますけど頑張って下さいね? アタシ店長の味方ですからp(#^▽゚)q」
「三沢さん…」