Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
「お疲れでーす」←西崎さん
「お、お疲れ様でーす…」←あたし
「「「「「「「お疲れ様でーす」」」」」」」
「「「「「お疲れでーす」」」」」
「「「お疲れーすっ」」」
「「でーす」」
ひゃあああっ(汗)
ずらりと並んだ“仕事デキます!”オーラを放っている各店の店長たち。
あ…あたしやっぱすごく場違いな気が…
なんか肉食動物の檻のなかに放り込まれた小動物のようだよ、あたし。
入口で突っ立って怯えまくってるとトンと肩を叩かれた。
「行くぞ」
「は、はい」
西崎さんのあとに金魚のフンみたいにくっついていく。
ちらちらとあたしに視線が集まってるのが、まるで体中に針でも刺されているかのように痛く感じる。
あたしは引きつった笑みを浮かべながら会釈を繰り返した。
席はどこに着いてもよかったけど、先着順で下座に近い席は埋まっていたため必然的に上座に近い席に座ることになった。
知っている人がそばにいなかったので、1人ではさすがに心細くて西崎さんの隣に腰を下ろした。
でも考えてみたら西崎さんの隣ってかなり目立つよね。
発言とかでバンバン当てられたらどうしよう…
あーー胃が痛くなってきた。