Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
運転席のドアが開き、西崎さんが乗り込んでくる。
「お待たせ。――ほら」
ショッピング袋を膝の上に放り投げられた。
「…? 何ですか、これ」
「やる。」
「やる?」
「Tシャツ。お前の分」
「え? …あたし…に?」
「そ。村瀬に似合うと思って。俺が選んだ。
祝・店長会議デビューのプレゼント」
西崎さんがにっこりと微笑む。
「いい…んですか?」
「2ヶ月間、俺に頼らずよく頑張った、っていう意味も込めてな?」
――偉かったな。
そう誉めるようにあたしの頭をぽんぽんと叩きながら優しく微笑む西崎さん。
あったかい眼差しに目頭が熱くなった。
西崎さんがあたしにプレゼント……
どうしよう…もったいなくて着れないかも…