Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
「…ったく何だよ。おどかしやがって」
自分の席に着いて頭をボリボリ掻きながら柏田は脱力してる。
ひとしきり笑ったあとで本社に報告しようとしてたのは単なる脅しだと打ち明けた。
まあ一度あんくらいしないと柏田は懲りないからな。
「これに懲りて度が過ぎるセクハラ発言は控えるんだな」
「度が過ぎなきゃいいのか?」
黙って睨みをきかせると柏田は『分かったよ』と肩をすくめる。
「あーあ…結婚さえしてなきゃなぁ。
正々堂々ガンガンに村瀬のこと攻めて押しまくって落としたのに」
「そんなに村瀬のことタイプだったのか?」
「タイプ、だなぁ…。あの幼顔もいいけどDカップのお胸も顔に似合わず…」
柏田、よだれよだれ…(呆)
ってその前になんて言った?
D…?
「ちょっと待て。なんでおまえが村瀬の胸のサイズとか知ってんだよ。まさか…」
「違う違う。濡れ衣だから! 単におっぱい星人の勘だよ! 勘!! 神に誓ってノールック! ノータッチだから!!」
…あっそ。
ならいいけど。