Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
「――なぁんだ〜そうだったんですかぁ〜」
会議に行く前と後とでなんで服が違うのか、
柏田と斉木に分かってもらえるまで懇切丁寧に説明した。
その甲斐あって2人の誤解は解けたようだ。
そもそも何でそっちの方向に話が飛躍したのか、と考えると…
柏田があんなことを言ったわけで……
ギロリと睨みつけると、柏田は俺から逃れるようにさっと視線を外して斉木を見た。
「とっ、ところで何か用事があったんじゃないのか?」
「あっ、あー忘れてましたっ。あのこれっ」
斉木がFAXらしき紙を柏田に差し出す。
柏田はそれを受け取って何の感動もなく『あー…』とつぶやいた。