Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
「――さあ2人とも。いい加減仕事すんぞ、仕事」
雑談はおしまいだ、おしまい。
「は〜い」
「へ〜い」
店頭に出る準備をしながら斉木を事務所から追いやった。
はーー何だかどっと疲れた…
栄養ドリンクでも飲んでしゃきっとするかな。
――vu〜〜vu〜〜
冷蔵庫の栄養ドリンクを取ろうとしたら、デスクに置いていた携帯が振動した。
村瀬からメールだ。
「…?」
開いてみるがとくに文面はなく、画像だけが添付されているだけだった。
画像を開いてみる。
…なんだコレ。
村瀬が送ってきた画像には、POP字で、でかでかと『九州男児』とだけ書かれてあった。
おそらくコピー用紙に極太の黒のマジックで書いたんだろう。
…プッ
思わず笑ってしまう。
…ああ、もしかしてTシャツの仕返しか。
つーか俺、九州出身じゃねーし…(笑)
笑いをこらえながら村瀬への返信メールを作成した。
[備品の無駄遣いしてんじゃねーよ]
と打ち込んで送信した。