Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
「…何あわあわしてんだよ。キメェっつってんだろ、さっきから」
福嶋くんがウザったそうに睨んでくる。
「だだだだだって…」
「だって何だよ?」
「あ、あの…」
福嶋くん、華やかな顔立ちだし。
そういうスタイルも、煌びやかな世界も似合ってると思うけど。
しゅ…
出勤する場所、…間違えてません??
「ど、どこかでお酒…飲んで来たの?」
「ああ…まだ臭うか? 朝まで飲んでたからな」
「朝まで? …それから寝たの?」
だから遅刻ぎりぎり?
「ああ多分な。そっからの記憶ねぇし」
引き出しから取り出した目薬を点しながら淡々と答える福嶋くん。
「…」
仕事があるのに記憶がなくなるまで飲むって一体なに考えてんの?
しかも服装からして確実に外で飲んでたに違いないし。
そこから直で仕事に来たわけでしょ?