Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
あたしと福嶋くんの子供じみたやりとりの間に突然おずおずと割って入ってきた声。
ハッと我にかえって声がしたほうに目を向けると、そこには三沢さんが申し訳なさそうに突っ立っていた。
やばっ…
23歳同士でこれはさすがに恥ずかしすぎるっ…////
「なに? 三沢。問い合わせ?」
あたしが恥じ入ってうつむいていると
向かいのデスクの福嶋くんが冷静に訊いた。
「はい。
お客様からの問い合わせで、注文したらいつ頃入荷するか聞きたいそうなんですけど」
「商品名は?」
福嶋くんはパソコンを起動させながら訊く。
三沢さんから問い合わせの商品名を聞くなり、各店の在庫状況をさっと調べた。
「いま桜台店と熊谷店に2コずつあるから、
そうだな…早くて明日の午前中には入荷しますけどって言ってみて?
注文もらえたらこっちに回してもらえるよう手配するから」
「分かりました。伝えてみます」
三沢さんは一礼して慌ただしくお店に戻っていった。