Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完

しばらくして三沢さんが『注文いただけました』と言いにきたので、福嶋くんは在庫のあったお店に電話をかけた。



こっちに回してもらえるようにお願いするためだ。





その間にあたしはコーヒーをいれる。



店頭に立っているスタッフのコたちの分をバックヤードに運んで
事務所に戻ってくると、
ちょうど福嶋くんの電話が終わったところだった。





「あ、村瀬。俺ミネラルウォーターがいい」



「え゙っ、せっかくコーヒー煎れたのにっ」



「それも後で飲むし。今は水」



「はいはい」



あたしは召し使いのように言われたとおりに冷蔵庫から『フクシマ』と書かれたミネラルウォーターを取ってきた。



ウチの店ではこうして自分の物に名前書いておくのが鉄則なんだよね。



誰のか分かんないし、名前を書いてないと誰かの差し入れだと思われて食べられちゃう。



アイスもそれぞれ名前書いてあるし。



この前、誰か納豆にも書いてたな|||(-_-;)








…ってか何で職場に納豆?





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