Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
綾乃≫≫≫手に入らないモノ。
綾乃≫≫≫手に入らないモノ。
福嶋くんがバックヤードに消えていった後、
ユリカさんは消え入りそうな声で
「すみません…」
それだけ言うと、力なく微笑んでお店から出て行った。
…大丈夫かな?
何か大きな悩みを抱えているのかな?
それをあの日、福嶋くんに聞いてもらったのかな…?
そして少しは気が楽になったのかな…?
だけどユリカさんはまだ…福嶋くんのことを必要としているみたいだった。
どうしよう…このまま帰らせて大丈夫なの?
何か変なこと考えたりしないよね…?
バックヤードから福嶋くんがやっぱり思い直したとかで出て来る気配はない。
あーーもーーだめ。
お節介かなとは思ったけど、居ても立ってもいられず、あたしはユリカさんを追いかけた。