Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
「――で? 急に大人っぽい下着を見立ててくれってのは何なわけ?」
お茶しようと入ったカフェテラス。
席に着くなりミカからの尋問が始まった。
あたしはさっき立ち寄ったランジェリーショップでミカに見立ててもらった下着を数点購入した。
小悪魔風のブラとショーツのセットを色違いで3色と、『何かあったときのために1着持ってなさい』とミカに強引に買わされたピンクのサテン生地に黒のレース付きというこちらも小悪魔風のベビードール。
ベビードールとか持ってても活躍することゼロに等しいから///
万が一、か…彼氏ができたとしても、そんな挑発的な姿とてもじゃないけど恥ずかしくてお披露目できないし///
きっとタンスの肥やしになるに決まってるよ…(x_x;)
「だいたい付き合ってもないのに別に下着に凝る必要…ってまさか何か進展したの!? 晴れて付き合うことになった!?」
興奮気味に身を乗り出して訊いてくるミカ。
「だから沖縄で初エッ――「ミッ…ミカ!!」
「んぐっ…んーー」
気がつくとミカの口をとっさにふさいでいた。
ミカが参ったとタップするまでふさいでいたものだから手を離したときは顔が真っ赤になっていた。
「ぷっ…はーー…」
ミカは大きく息を吸ってあたしを恨めしげににらむ。
「…ちょっと妊婦を殺す気?」
「…だって」
苦手なんだもん…ちょ、直接的な言葉とか///
「はぁ…ったくこのコのベイビーちゃんを見るのは一体いつになることかしらねぇ」
お腹の赤ちゃんに半ば呆れながら話しかけているミカ。
将来、ミカとあたしの子供を結婚させよう!なんて話していたけど、もしかしたら叶わない夢のままあたしは人生の幕を閉じるかも|||(-_-;)