Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
「あさって受けるお店さぁ、噂で聞いたんだけどウチの学校の先輩がいるらしいよ?」
授業があるため学食から教室に向かっていた途中で、ミカが何の気なしにそう言った。
結局、ミカに押しきられてしまったお店のバイトを受けにいくことになったあたし。
将来の夢のためにも接客のノウハウを身につけなきゃって思うんだけど…
これまでの惨敗結果がちらついて、漬け物石でも乗っかっているのかと思うほど頭が重い。
ついでに気も重い。
「…ウチの学校の先輩?」
そんなときに聞いたミカの噂話。
今はそんなことよりも面接に打ち勝つプレッシャーから吐き気を催しかけていた。
「そういえばアタシ、まだ綾乃を連れて行ったことなかったよね? あさって面接受けるお店」
「…なんとかパワー…流川店?」