Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
「…もう飲んでんのかよ?」
「だって慧吾、来るの遅いし!!」
バシッと思いきり肩を叩かれる。
ぷんと鼻についた酒の臭いに少し不快感を覚えながらため息をもらした。
「…しょうがないだろ、8時まで仕事だったんだから。――あ、俺ウーロン茶で」
「あいよ」
「わーい(^o^) 今日は慧吾がタクシーしてくれるからいくら飲んでもオッケーよね!」
「おい、どさくさに紛れて抱き着くなって」
ムギュ〜っと甘えるように腕に巻きついてきたしなやかな腕を振り払うと、
隣の女はベージュの艶っぽい唇をタコみたいに突き出した。
「相変わらずつれないわね」
「おまえこそもっと歳を考えろよ」
そういう仕草が許される歳じゃないだろ?
はっきり言って。
「…ひっどぉーい。慧吾までアタシのことバカにするのね。行き遅れって!! きーー(;`皿´)/」
バシバシと無遠慮に腕をぶっ叩かれる俺。
…はぁ、コイツに会うといつもこんな調子だ。
すーぐ地雷踏んで反感買ってしまう。