Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
「――アハハハハ…っ…慧ちゃん見てーー? 地球が回ってるぅー」
・・・地球はつねに回ってるっつーの!
「グールグル! 地球がグールグルっ」
「ほら菜月、しっかり歩け」
俺は千鳥足の上に地に足が着いていない状態の菜月に肩を貸す。
駐車場まであとわずかというところで菜月は吐き気をもよおした。
「…うっ……※※※※※※※※●△〜〜〜」
「あーもー…ほら見ろ言わんこっちゃない」
菜月はたまたま足元にあった側溝の上に迫り上がってきたものを吐き出した。
通行人が迷惑そうに俺たちを避けて通り過ぎていく。
「…大丈夫か?」
菜月の背中をさすってやる。
「…キモチわる……うっ……※※※※※※※Ω‰≒〜〜」
「菜月…」
…ったく、だから言ったのに。