Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
「――…ったく隣がたまたま空き室だったからよかったものの……ホンっトお前はそそっかしいっつーか間抜けっつーか……ちゃんと号室確認してから叩けよ」
「……すみません」
面目ないです・・・
ショボンと肩を落としながら西崎さんの後をついていくあたし。
ホントあたしってば底無しの間抜け。
目の前に穴があったら即行ダイブしてるよ…
あぁぁ…恥ずかしい(->_<-)
カチャリ…
廊下の突き当たりのドアを開ける西崎さん。
「どうぞ、むさ苦しいところだけど」
いったん後ろに退いて、あたしを先に行かせる。
自分の家なのにそれでもさりげなくレディーファーストしてくれる西崎さんは本当に紳士だよっ(>_<)
「ぉ、お邪魔します」
あたしは高鳴る胸を抑えながら中に足を踏み入れた。
だってパパやお兄ちゃんたち以外の男の人の部屋に入るのって生まれて初めてなんだもん。