Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完



はーーダメだ、まだ心拍数が上昇してる。



西崎さんに脈絡もなくいきなり『かわいい』なんて言われちゃったものだから、ボボボッと一気に顔から火を噴いちゃった。



免疫がないせいだって最初に言っちゃったから、幸か不幸か西崎さんはあまり深い意味に捉らえてくれていないみたいだけど。



逆に、あれから面白がっていっぱい心理攻撃を仕掛けてくる。



「村瀬はからかいがいがあるんだよ。なんかちょっと福嶋の気持ちが分かった気がした(笑)」



「そんなっ…西崎さんも福嶋くんと一緒でソッチ系ですか!?」



「ソッチ系って何だよ? ドSってことか」



「…ええ…まあ」



「さあどうかな? 人によると思うけど、村瀬の場合はそうなっちゃうかもな? 村瀬に意地悪するとかわいい反応が返ってくるし」



「かっ…かっ…カワッ〜〜〜〜〜////」



本日2度目の『かわいい』に、もはや脳みそも胸も破裂寸前。



「ほら、そーゆーのが男のS心をくすぐるんだよ」



「えっ…えすっ…Sっ〜〜〜〜(@_@)」



「あーもー分かった。悪かった。もう言わないから。熱のせいかかなり饒舌になってた。ごめん」



一瞬、福嶋くんを相手してるのかと錯覚するほどだった。



知らなかった、西崎さんにこんな一面があったなんて。





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