Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
「……だって斉木さん、西崎さんのためにお粥作りに来たって言ったんだもん。食材いっぱい買い込んでたし…。問い詰めなくても2人はそういう関係ってことじゃないの?」
不安げな瞳で俺を見る村瀬。
俺は何だかしっくり来なくて首を傾げた。
斉木っていえば、ほんの1週間しか一緒に仕事したことないけど、かなりスタイルのいい派手な女だったよな。
西崎さんの女の趣味は分からないけど、あの斉木と西崎さんの2Sの画はどうもしっくり来ない。
――あの2人がデキてる?
西崎さんってあーゆーのが趣味だったのか?
村瀬はすっかり失恋気分に浸っていて全然箸が進んでいない。
そんな憔悴しきってる村瀬に俺は容赦なく追い討ちをかけた。
「斉木と西崎さんがデキてるかどうかはまだ分からないけど、あーゆー体調崩して弱ってるときに甲斐甲斐しく介抱されたりするとぐっと来たりしてあっさり落ちたりするもんなんだよ」
「そうなの…?」