Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
「考えてみたら俺、処女って一度も相手したことねーわ」
「は!? なななな何言っ…?」
しょっ…しょしょしょしょっ…しょっ…しょっ…(〃゚_゚〃)
「…けど安心しろよ」
安、心…?
いつもの意地悪な調子で上着を脱ぐと、福嶋くんは怯えるあたしの顔を覗き込んだ。
ちょっ、近いって顔が…////
無駄に顔が綺麗なのにさらに月明かりのせいで5割増だよっ…////
不覚にもドキッとしてしまったのを見破られないように顔を逸らすと、ふいに後頭部に手が回された。
ギュッ…
顔が、福嶋くんの肩にやさしく押さえつけられる。
そして――。
耳たぶに一瞬、
やわらかいモノがそっと触れた。
「――俺、自分に気のない女、ムリヤリ抱く趣味ねぇから」