Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完





『――俺といっしょに仕事しないか?』





拍手を浴び賞状とトロフィーを抱え壇上から下りたときだった。



ふいにつかまれた腕。



ビックリして振り返ると、そこには、あまり身なりに気を遣っていないのか、ボサボサ頭に無精ヒゲ、よれよれのスーツに汚れた革靴という明らかに胡散臭いと見てとれる男の人が立っていた。



…そう。



あの日がまさに、あたしと小早川さんの最初の出会い――…







あれはちょうど20歳の誕生日だった。



その数週間前に、業界最大手のハウスメーカー主催のインテリアコーディネーションコンテストの学生部門で、あたしが見事優秀賞を受賞したとの朗報が入って、ちょうど20歳の誕生日に授賞式と懇親会があったんだよね。



その授賞式と懇親会には有名デザイナーや有名建築家も多く招待されていて、まだ有名になる前の小早川さんも知り合いにムリヤリ誘われて出席していたんだそうだ。





< 487 / 501 >

この作品をシェア

pagetop