Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
「ま、特例もあるけど。綾乃の場合“彼氏”っていう存在がきちんとなきゃ赤ちゃんできないよね、絶対(笑)」
「ぅ…」
「偉い偉い♪ お利口さん♪」
言葉に詰まると新婦はお母さん口調で頭を撫でてくれた。
「綾乃は全然間違ってない。それでいいんだよ、それが普通なんだから。綾乃がこの可愛いカオ武器にしてめちゃめちゃオトコ遊び激しかったらアタシきっと友達になってなかったし!!」
「で…でも…この年まで…け…経験がないとか、わ…笑われない? ぉ…重いとか、面倒…とか」
現にひとり、あたしの職場にからかってくる意地悪な人がいるんですけど…
「そんなことないって。こんなご時世だからこそ胸を張っていいよ。アタシはそんな綾乃を心から尊敬するし誇りに思ってる」
「そう…?」
新婦は微笑みながらうなずいて
綾乃聞いて、とゆったりした口調で言葉を紡いだ。
「赤ちゃんはね、
人生最高のプレゼントだと思うの」