Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[前編]完
「ぉ――い……あやのちゃんの前で人聞きの悪いコト言うなよぉ」
ようやく声が出せるようになったのか、柏田さんはパーティションの上から恨めしげに西崎さんを睨んだ。
セッ、セクハラって…
ああああれだよね…
挨拶ついでにお尻触ったりとか?
不必要に肩を揉んできたりとか?
ああああんなことや
ここここんなこと強要されたりとか――?
――(@_@)???
「あっ、あやのちゃん、違うからっっ!!」
柏田さんが力いっぱい否定する。
「絶っっっ対違うから。濡れ衣だから。オレそんなこと絶対しないから。だからそんな怯えた目で見ないで? ねっ? ねっ?」
柏田さんの懇願するような眼差しは、あたしからすぐに西崎さんに向けられる。
「西崎ぃ。お前もナントカ言ってくれっ。
お前が嘘言ったんだぞ。見ろ、完っっっ全に誤解されてるし、ドン引かれてるっ!」
柏田さんに何を言われても西崎さんは腕を組んだまま微動だにせず。
ソファに深くもたれ固く目を閉じている。
その表情と態度はちょっとお怒りモード。