マリッジブルーの恋人たち
ー浮気黙認宣言ー
二人はお互いの呟きを、新垣夫妻に聞いてもらうことで、新垣夫妻を二人の小さな葛藤の渦に巻き込んでしまった。
婚約を機に、実家に戻った玲奈は、飲み会の後は彼の家に泊まることになっていたため、実家に帰ることが出来ず、静華の家に身を寄せていた。
必然的に、夫の伊久斗は一人暮らしを続けている昴の家にいくことになった。
*******
新垣夫妻のマンションのリビングに玲奈はいた。
普段あまり泣かない玲奈を、静華は心配していた。
玲奈は昔から我慢して我慢して、限界が越えるまでは涙を流すことはなく、泣くときは自分の中である程度、結果が出てるときだ。
そのため、静華の脳裏には一瞬"別れた"の言葉が過った。
「あんた、まさか別れるとか言わないよね?あんなセリフ、本気じゃないよ!あのあとには、ちゃんと続く言葉あるんだから、だから、馬鹿なことしないでよ!!」
「………えっ?別れないよ?なんの心配してるの?」
静華の心配は杞憂だったようで、不思議そうな顔をして答える玲奈がいた。
「何って……。だって、滅多に泣かないのに泣いたりしてるから…。私、てっきり。」
「う~ん、最近涙もろいみたい。」
「そんなあっけらかんと……。私の心配返してよ。」
婚約を機に、実家に戻った玲奈は、飲み会の後は彼の家に泊まることになっていたため、実家に帰ることが出来ず、静華の家に身を寄せていた。
必然的に、夫の伊久斗は一人暮らしを続けている昴の家にいくことになった。
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新垣夫妻のマンションのリビングに玲奈はいた。
普段あまり泣かない玲奈を、静華は心配していた。
玲奈は昔から我慢して我慢して、限界が越えるまでは涙を流すことはなく、泣くときは自分の中である程度、結果が出てるときだ。
そのため、静華の脳裏には一瞬"別れた"の言葉が過った。
「あんた、まさか別れるとか言わないよね?あんなセリフ、本気じゃないよ!あのあとには、ちゃんと続く言葉あるんだから、だから、馬鹿なことしないでよ!!」
「………えっ?別れないよ?なんの心配してるの?」
静華の心配は杞憂だったようで、不思議そうな顔をして答える玲奈がいた。
「何って……。だって、滅多に泣かないのに泣いたりしてるから…。私、てっきり。」
「う~ん、最近涙もろいみたい。」
「そんなあっけらかんと……。私の心配返してよ。」