マリッジブルーの恋人たち
あっけらかんといい放つ玲奈に、静華はため息をつきながら"それなら良いけど"と言った。
そしてふと思ったのだ、涙もろいのもマリッジブルーの1つなのかと。
「ねぇ、どうするつもりなのよ。あんなこと言って。」
「考えてない。ただ……、わたしと付き合ってて良かったのかなぁっていつも以上に思ってしまって。そしたら、あんなこと昴が言うから、腹がたったの。とにかく、明日はからはお弁当作らないもん!あっ、明日早いから私、寝るね!おやすみ!」
なんてマイペースなと、思ってしまうが、あの馬鹿男に分からせるのには丁度良いと思い、玲奈を宥めなかったことを後々、後悔することになるとは静華は思わなかった。
*******
その頃、段ボールだらけの部屋の冷蔵庫を開け、昴はため息をついていた。
「ため息つきたいのは、俺の方。」
昴の横から冷えたビールをとった伊久斗が、軽く睨み付けながらビールを空けた。
「家に帰れないなんて、お前のせいだからな。しかも、この冷蔵庫はなんだよ!ビールとお茶しか見当たらないし。」
伊久斗はやたらと綺麗な冷蔵庫を見て、昴の食事が心配になった。
会社の飲み方や接待以外は家で食べてると話していたため、静華が話すように家事能力が皆無とは思ってなかったのだ。
そしてふと思ったのだ、涙もろいのもマリッジブルーの1つなのかと。
「ねぇ、どうするつもりなのよ。あんなこと言って。」
「考えてない。ただ……、わたしと付き合ってて良かったのかなぁっていつも以上に思ってしまって。そしたら、あんなこと昴が言うから、腹がたったの。とにかく、明日はからはお弁当作らないもん!あっ、明日早いから私、寝るね!おやすみ!」
なんてマイペースなと、思ってしまうが、あの馬鹿男に分からせるのには丁度良いと思い、玲奈を宥めなかったことを後々、後悔することになるとは静華は思わなかった。
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その頃、段ボールだらけの部屋の冷蔵庫を開け、昴はため息をついていた。
「ため息つきたいのは、俺の方。」
昴の横から冷えたビールをとった伊久斗が、軽く睨み付けながらビールを空けた。
「家に帰れないなんて、お前のせいだからな。しかも、この冷蔵庫はなんだよ!ビールとお茶しか見当たらないし。」
伊久斗はやたらと綺麗な冷蔵庫を見て、昴の食事が心配になった。
会社の飲み方や接待以外は家で食べてると話していたため、静華が話すように家事能力が皆無とは思ってなかったのだ。