マリッジブルーの恋人たち
ー結婚に疑問を感じるときー玲奈side
*******
資料を整理していると、ピコンとメール受信音がした。
ー週末、急な出張になった。ー
久しぶりの昴からのメールは、週末の打ち合わせに行けなくなったことを知らせるものだった。
私はすぐさま、ー気を付けて。ーと返信した。
昇進が決まってから出張に行くことはなく、ましてや週末の出張は今まで行ったことはないため、余程のことだろうと思ったが、"大変だね"と言う労るメールも、"打ち合わせなのに"と責めるメールも返すことは出来なかった。
久しぶりに二人で出掛ける日だった。
昇進が決まりいつも接待やら、引き継ぎやらで忙しく、久しぶりの週末が打ち合わせでも文句を言わなかったが、最近では、その我慢する気持ちが諦めなのか何なのか分からなくなっている。
「最近、顔色悪いぞ。」
近くに上司が来ていることも気がつかないくらい、ボーとしてたようで慌てて向き直ると、頭をポンっとされた。
「ちゃんと食べてるか?」
「はい……。」
「なら良いけど。……麻生と仲直りしろよ?」
それだけ言うと、"よろしく"と資料を置いて部屋を出ていった。
この上司には、結婚式での挨拶を頼んであるため、昴とのとの今の状態を気にしてくれている一人でもある。
心配させたくないが、どうも上手くいかない。
ケータイを見つめメールを打とうとして、思い直し、ケータイにロックをかけて引き出しにしまった。
資料を整理していると、ピコンとメール受信音がした。
ー週末、急な出張になった。ー
久しぶりの昴からのメールは、週末の打ち合わせに行けなくなったことを知らせるものだった。
私はすぐさま、ー気を付けて。ーと返信した。
昇進が決まってから出張に行くことはなく、ましてや週末の出張は今まで行ったことはないため、余程のことだろうと思ったが、"大変だね"と言う労るメールも、"打ち合わせなのに"と責めるメールも返すことは出来なかった。
久しぶりに二人で出掛ける日だった。
昇進が決まりいつも接待やら、引き継ぎやらで忙しく、久しぶりの週末が打ち合わせでも文句を言わなかったが、最近では、その我慢する気持ちが諦めなのか何なのか分からなくなっている。
「最近、顔色悪いぞ。」
近くに上司が来ていることも気がつかないくらい、ボーとしてたようで慌てて向き直ると、頭をポンっとされた。
「ちゃんと食べてるか?」
「はい……。」
「なら良いけど。……麻生と仲直りしろよ?」
それだけ言うと、"よろしく"と資料を置いて部屋を出ていった。
この上司には、結婚式での挨拶を頼んであるため、昴とのとの今の状態を気にしてくれている一人でもある。
心配させたくないが、どうも上手くいかない。
ケータイを見つめメールを打とうとして、思い直し、ケータイにロックをかけて引き出しにしまった。