マリッジブルーの恋人たち
思い出しながら歩いていると、目的の場所についたようで、"玲奈、入るよ?"と静華に声をかけられた。
「いっくんにさっき聞いたら、みんな揃ってるみたい。もう始めてるみたいだけど、少しくらい待っとけっての!主役、到着してないのに。」
「あはは。新垣くんのせいじゃないでしょ。私の仕事終わったの遅かったんだから仕方ないよ。」
ぷんぷん怒る静華をなだめながら、お店に入ると、二階の個室に案内された。
階段を上がるたびに話声が聞こえ、盛り上がっているのが分かる。
ふと隙間から部屋が見えた。
彼の横には、前々から彼を狙っていることを隠してはいない女がべったりとくっついており、不快な気分になる。
それは静華も同じようで、"主役席に座るなんて。"と毒づいている。
ちょうど入ろうとしたとき、その内容を聞いて二人は足を止めた。
『本当、8年も一緒にいられるなんて、すげーな。しかも初カノとゴールインなんて、考えられないわ。』
『お前ならもっと選べるだろうに、なんで、よりに寄ってあんな地味なの?』
『お互い初めての相手なんだろ?一人しか知らないって、お前の場合摘まみ食いしても誰も文句言わないって!』
中からは、私たちの出逢いことなどを知っている同僚
達が好きかって言っており、その様子を後輩たちがハラハラしながら見ていた。
「いっくんにさっき聞いたら、みんな揃ってるみたい。もう始めてるみたいだけど、少しくらい待っとけっての!主役、到着してないのに。」
「あはは。新垣くんのせいじゃないでしょ。私の仕事終わったの遅かったんだから仕方ないよ。」
ぷんぷん怒る静華をなだめながら、お店に入ると、二階の個室に案内された。
階段を上がるたびに話声が聞こえ、盛り上がっているのが分かる。
ふと隙間から部屋が見えた。
彼の横には、前々から彼を狙っていることを隠してはいない女がべったりとくっついており、不快な気分になる。
それは静華も同じようで、"主役席に座るなんて。"と毒づいている。
ちょうど入ろうとしたとき、その内容を聞いて二人は足を止めた。
『本当、8年も一緒にいられるなんて、すげーな。しかも初カノとゴールインなんて、考えられないわ。』
『お前ならもっと選べるだろうに、なんで、よりに寄ってあんな地味なの?』
『お互い初めての相手なんだろ?一人しか知らないって、お前の場合摘まみ食いしても誰も文句言わないって!』
中からは、私たちの出逢いことなどを知っている同僚
達が好きかって言っており、その様子を後輩たちがハラハラしながら見ていた。