マリッジブルーの恋人たち
急に低い声で睨み付けるように声をだした昴に対し、七瀬比菜子もエントランスにいた人間も、静まり返りごくりと唾を飲み込むのが分かる。
「お前が裸で誘って来ても、勃ちやしない。魅力すら感じない。でも玲奈に対しては違う。自分が押さえきれないくらい欲情する。」
そう言うと玲奈を引き寄せ、顎を持ち上げると、昴は玲奈の唇を一瞬の内に奪った。
エントランスにいるみんなからは悲鳴が聞こえ、七瀬比菜子は悔しそうにしているが、何より玲奈が一番驚き、目を見開いている。
一瞬、キスに酔いしれそうになったが、閉ざされた唇を開いて昴の舌が侵入して来ようとするのにハッとし、抵抗すると、唇は離れるが、"悪い……"と言いながらも、ニヤケて全然悪いと思ってない意地悪な顔をして見下ろされた。
「……昴。……調子乗りすぎ。」
「みんなの前で誓いのキスも悪くないな。」
顔を真っ赤にした玲奈に対して、何故かスッキリしてそんなセリフをいい放つ二人はエントランスでは注目の的だった。
それを呆れ顔で出社したばかりの静華は眺めており、隣にいる伊久斗に、"私の心配返して欲しいわ"と項垂れていたが、これを見た瞬間やっと二人が元に戻ってくれたことに、胸を撫で下ろしたのであった。
「お前が裸で誘って来ても、勃ちやしない。魅力すら感じない。でも玲奈に対しては違う。自分が押さえきれないくらい欲情する。」
そう言うと玲奈を引き寄せ、顎を持ち上げると、昴は玲奈の唇を一瞬の内に奪った。
エントランスにいるみんなからは悲鳴が聞こえ、七瀬比菜子は悔しそうにしているが、何より玲奈が一番驚き、目を見開いている。
一瞬、キスに酔いしれそうになったが、閉ざされた唇を開いて昴の舌が侵入して来ようとするのにハッとし、抵抗すると、唇は離れるが、"悪い……"と言いながらも、ニヤケて全然悪いと思ってない意地悪な顔をして見下ろされた。
「……昴。……調子乗りすぎ。」
「みんなの前で誓いのキスも悪くないな。」
顔を真っ赤にした玲奈に対して、何故かスッキリしてそんなセリフをいい放つ二人はエントランスでは注目の的だった。
それを呆れ顔で出社したばかりの静華は眺めており、隣にいる伊久斗に、"私の心配返して欲しいわ"と項垂れていたが、これを見た瞬間やっと二人が元に戻ってくれたことに、胸を撫で下ろしたのであった。