マリッジブルーの恋人たち
エントランスで繰り広げられたバカップル模様は、瞬く間に会社内を駆け巡り、二人にちょっかいを出す人は居なくなった。
余り変わらない玲奈に比べ、相当な溺愛っぷりを見せた昴に対して、目を見張るものがあったのは事実のようだ。
それから暫くして、二人で行くことの出来なかったブライダルの最終チェックに出向いた。
式場の方に行くとばかり思っていた玲奈は、昴がウェディングサロンに入って行くのを不思議そうに眺めていると、手招きされ、よくわからないままにサロンの扉をくぐった。
そこには担当の人が待ち構えており、にっこりと笑うと玲奈の背中を強引に押して、フィッティングルームに連れていく。
不安そうな玲奈に対して、昴は笑顔で"行けば分かるから。"とだけ言った。
数分後フィッティングルームから現れた玲奈は、初めてウェディングドレスの試着の際に身に付けた、あのドレス姿だった。
背中がみえないもの、肩がでないもの、胸は開いてないものとさんざんこのドレスを着ることを嫌がっていたはずなのに、目の前の彼はやはり、前回と同じように綺麗と言ってくれた。
「これ、すげー似合ってる。本当に綺麗だから、披露宴で着ろよ。」
「えっ!?でも、昴は嫌なんでしょ?」
「本音を言うと、こんな綺麗な姿をみんなに見せるの、絶対嫌なんだよ。でも……見せびらかしたい。」
ちょっと顔を赤くし、頭を掻きながら昴はそう言った。
この時、結婚式まで1ヶ月、幸せのカウントダウンが徐々に近づいてきている。
余り変わらない玲奈に比べ、相当な溺愛っぷりを見せた昴に対して、目を見張るものがあったのは事実のようだ。
それから暫くして、二人で行くことの出来なかったブライダルの最終チェックに出向いた。
式場の方に行くとばかり思っていた玲奈は、昴がウェディングサロンに入って行くのを不思議そうに眺めていると、手招きされ、よくわからないままにサロンの扉をくぐった。
そこには担当の人が待ち構えており、にっこりと笑うと玲奈の背中を強引に押して、フィッティングルームに連れていく。
不安そうな玲奈に対して、昴は笑顔で"行けば分かるから。"とだけ言った。
数分後フィッティングルームから現れた玲奈は、初めてウェディングドレスの試着の際に身に付けた、あのドレス姿だった。
背中がみえないもの、肩がでないもの、胸は開いてないものとさんざんこのドレスを着ることを嫌がっていたはずなのに、目の前の彼はやはり、前回と同じように綺麗と言ってくれた。
「これ、すげー似合ってる。本当に綺麗だから、披露宴で着ろよ。」
「えっ!?でも、昴は嫌なんでしょ?」
「本音を言うと、こんな綺麗な姿をみんなに見せるの、絶対嫌なんだよ。でも……見せびらかしたい。」
ちょっと顔を赤くし、頭を掻きながら昴はそう言った。
この時、結婚式まで1ヶ月、幸せのカウントダウンが徐々に近づいてきている。