マリッジブルーの恋人たち
そして、もちろん今日はフルメイクで、肩や背中が露出しており、ドレス用のコルセットでキュッと締め上げられた体は、スタイルの良さをものがたり、モデル並みのプロポーションを来客のみんなに披露することになった。
披露宴と言っても、集められたのは友人・会社の人間とパーティーようなの簡易的なもので、初めからみんなやりたい放題だ。
兄の玲二はどうしても、バージンロードを父じゃなく俺が歩きたいと言って、披露宴会場の中央にバージンロードのような道筋を準備し、一人でぽつんと待つ昴の元に、意気揚々と玲奈と歩いた。
会社の人間は、玲二の存在を知らない人が多いため、会社の前で取り合っていた二股相手が出てきたと驚いていたが、化粧した玲奈と玲二が似ているためすぐに家族だと理解したようだった。
それからが大変だった。
「武藤さん~じゃなくて、玲奈さん!私と仲良しなんです!お兄様ですか?」
と、あまり話したことない会社の人間から玲二は迫られ、玲奈さんと馴れ馴れしく呼ばれ、会社ではあまり向けられたことない好意を向けられた。
「まじ、なんでスタイルいいのとか、きれいなの隠してんの?」
「そうそう。そっちの方がいいよ!」
と、毎日のように自分をバカにしていた同僚たちの手のひらを返した、あからさまな態度に困惑した。
披露宴と言っても、集められたのは友人・会社の人間とパーティーようなの簡易的なもので、初めからみんなやりたい放題だ。
兄の玲二はどうしても、バージンロードを父じゃなく俺が歩きたいと言って、披露宴会場の中央にバージンロードのような道筋を準備し、一人でぽつんと待つ昴の元に、意気揚々と玲奈と歩いた。
会社の人間は、玲二の存在を知らない人が多いため、会社の前で取り合っていた二股相手が出てきたと驚いていたが、化粧した玲奈と玲二が似ているためすぐに家族だと理解したようだった。
それからが大変だった。
「武藤さん~じゃなくて、玲奈さん!私と仲良しなんです!お兄様ですか?」
と、あまり話したことない会社の人間から玲二は迫られ、玲奈さんと馴れ馴れしく呼ばれ、会社ではあまり向けられたことない好意を向けられた。
「まじ、なんでスタイルいいのとか、きれいなの隠してんの?」
「そうそう。そっちの方がいいよ!」
と、毎日のように自分をバカにしていた同僚たちの手のひらを返した、あからさまな態度に困惑した。