マリッジブルーの恋人たち
そのみんなの姿を見ながら、思い出したのは初デートの思い出だった。
*******
「なっ、初デートしようか。明日。」
「……明日?」
猛烈なアタックを受けて昴と付き合ったはずが、初デートまでの道のりは長かった。
出掛けるときは昴の部活の仲間がいたり、静華がいたりして、完全に二人きりはなかった。
それが意図的なのか分からなかったが、恋愛初心者の自分にはグループデートで調度良かったのだ。
だから、急なお誘いに困惑した。
「かっ可愛い格好出来ないよ?急に言われても…。」
「いや。そのままでいいからさ。」
真っ赤な顔をしながらはなす昴に、緊張してるのは自分だけじゃないんだと思うと、安心して頷く事が出来た。
次の日、晴天でピクニックに出掛けた。
その頃から料理は好きで、デザートまで張り切って作ってしまい、二人なのに運動会並のお弁当を、目を輝かせながら昴は食べてくれた。
帰り道、通りかかったゲームセンターの隅っこにあるプリクラ機で初デート記念のプリクラを撮った。
そして、プリクラ機を出ようとした瞬間、腕を引っ張られ中に連れ戻されると、ふいに唇に何か触れた。
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「なっ、初デートしようか。明日。」
「……明日?」
猛烈なアタックを受けて昴と付き合ったはずが、初デートまでの道のりは長かった。
出掛けるときは昴の部活の仲間がいたり、静華がいたりして、完全に二人きりはなかった。
それが意図的なのか分からなかったが、恋愛初心者の自分にはグループデートで調度良かったのだ。
だから、急なお誘いに困惑した。
「かっ可愛い格好出来ないよ?急に言われても…。」
「いや。そのままでいいからさ。」
真っ赤な顔をしながらはなす昴に、緊張してるのは自分だけじゃないんだと思うと、安心して頷く事が出来た。
次の日、晴天でピクニックに出掛けた。
その頃から料理は好きで、デザートまで張り切って作ってしまい、二人なのに運動会並のお弁当を、目を輝かせながら昴は食べてくれた。
帰り道、通りかかったゲームセンターの隅っこにあるプリクラ機で初デート記念のプリクラを撮った。
そして、プリクラ機を出ようとした瞬間、腕を引っ張られ中に連れ戻されると、ふいに唇に何か触れた。