あの夏の続きを、今
全ての話を聞き終えたリサは、自信ありげな表情で言った。
「志帆………それは間違いなく、恋だねっ」
「えっ、ええええーーーーー」
「なんとも思ってない先輩なら、緊張してるという点を差し引いても、そんな風にはならないはずだって!!」
リサの目はキラキラと輝いていて、自信に満ち溢れている。
少し経ってから、リサはいつもの落ち着いた表情に戻って、「まあ、あくまでもこれは私の考えだから、最終的な判断は志帆次第だけどね」と言う。
「うーーーーん………」
「もし志帆が、これは恋だ、って思うのなら、そのカリンって人の言うことなんか気にしないで、自分の気持ちを貫けばいいと思うよ!
私は、何があっても、志帆を応援するから!」
そう言ってリサは私の両手を握った。
「ありがとう、リサ。私、もう一度、素直に自分の心を見つめてみるよ」
「うん!それで、最終的な決断ができたら、私にも教えてね!
その、松本先輩って人、3年生でしょ?もし、志帆がその人のこと好きなら、早くなんとかしないと、卒業しちゃうもんね。5ヶ月なんてあっという間だよ?
だから、その時は……私、松本先輩のこと知らないから、直接私が何か手伝うことはできないと思うけれど、志帆が一歩踏み出せるように、全力で応援するね!」
「ありがとう…本当にありがとう…!」
私は握られた手をぎゅっと握り返した。