あの夏の続きを、今




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『あいつら、いつからあんな感じなんだ?』

『俺が始めて2人でいるとこ見たのは、S町の夏祭りの日だった』

『だいぶ前だなー』

『俺、その日、S町の祭りでボランティアやることになってたから、そっち行ってたんだよね。そしたら、浴衣姿の瀬川を見つけてさ』


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ん?………「瀬川」?


それって………ハルトのこと?


この学年に「瀬川」って名字の人はハルトだけだから、十中八九ハルトのことだろう。



……なんだか、嫌な予感がする。




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『それで?』

『それで、俺、不思議に思ったんだよ。S町の祭りがあったのって、U小学校の祭りと同じ日だったんだよな。だから、なんでU小のほうに行かずにわざわざこっちに来たんだろうなーって』

『フムフム』


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……えっ?


……ちょっと待って。


S町の夏祭りがあったのって、U小学校の夏祭りがあったのと同じ日?


あの日、ハルトは「家族旅行があるから」って言って、夏祭りには行けないって聞いてたけど……


………なのに、なんでその日に、この学区の隣のS町の夏祭りにハルトがいたんだろう……?
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