あの夏の続きを、今




......................................................


『で、俺、瀬川に声かけようと思ったんだけど、俺が話しかける前に、瀬川、どっかに向かって走り出したんだよ。
そしたらさ……その先に、いたんだよ。浴衣姿の萩本さんが』

『ええーーーー、マジかよーーー』

『それでさ、しかも、そのまま2人手を繋いで歩き出すんだぜ!
俺、完全に声かけるタイミング見失っちゃったし!!』

『もしかして、一緒にいる様子をいろんな人に見られるの嫌だから、わざわざS町のほうに来たんじゃね』

『それは十分ありうるな。ってかその可能性が一番高い』


......................................................




そこまで読んだとき、一気に私の背筋が凍りつくのを感じた。


手がわなわなと震えている。


「萩本さん」は、レナのことで間違いないだろう。この学年で「萩本」という名字の人は、レナしか知らない。


……ハルトと、レナが………!?


手を繋いで…………!?


「あいつら」って、ハルトと、……レナ…………!?


どういうこと………!?


何が起きてるの………………!?
< 149 / 467 >

この作品をシェア

pagetop