あの夏の続きを、今
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『で、俺、瀬川に声かけようと思ったんだけど、俺が話しかける前に、瀬川、どっかに向かって走り出したんだよ。
そしたらさ……その先に、いたんだよ。浴衣姿の萩本さんが』
『ええーーーー、マジかよーーー』
『それでさ、しかも、そのまま2人手を繋いで歩き出すんだぜ!
俺、完全に声かけるタイミング見失っちゃったし!!』
『もしかして、一緒にいる様子をいろんな人に見られるの嫌だから、わざわざS町のほうに来たんじゃね』
『それは十分ありうるな。ってかその可能性が一番高い』
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そこまで読んだとき、一気に私の背筋が凍りつくのを感じた。
手がわなわなと震えている。
「萩本さん」は、レナのことで間違いないだろう。この学年で「萩本」という名字の人は、レナしか知らない。
……ハルトと、レナが………!?
手を繋いで…………!?
「あいつら」って、ハルトと、……レナ…………!?
どういうこと………!?
何が起きてるの………………!?