あの夏の続きを、今
スクショはそこで終わっていた。
不安と疑問が、少しずつ怒りへと姿を変えていく。
「大丈夫、志帆?」
「うん………」
まさか、こんなことになっていたなんて。
ハルトとレナが、付き合ってる?
しかも、私に内緒で?
そんなの、絶対に信じたくはないのに────
夏祭りの誘いを断ったのは、2人でデートするための嘘だったの?
どうして?
どうして、レナはこんなことを?
私の大切な親友であるにもかかわらず、どうしてこんなことを?
「志帆……私、今日、レナちゃんの口から直接真実を暴きだそうと思うの。志帆がこんな状況なのに何もせずにいるなんて、私にはできない」
リサはしっかりと私を見据えてそう言った。リサの中にも、2人に対する怒りが少しずつ生まれ始めているのが分かる。
「私、レナちゃんと同じ部活だから普通に話せるから…私、今日の放課後、どっかに呼び出して、全てを聞き出そうと思う。
志帆には、どっか陰にでも隠れて、それを聞いててもらおうと思うの。どう?」
リサの瞳には強い意志が宿っていて、その正義感の強さがしっかりと表れ出ていた。
「…わかった」
私は強くうなずいた。