あの夏の続きを、今


スクショはそこで終わっていた。


不安と疑問が、少しずつ怒りへと姿を変えていく。


「大丈夫、志帆?」

「うん………」


まさか、こんなことになっていたなんて。


ハルトとレナが、付き合ってる?


しかも、私に内緒で?


そんなの、絶対に信じたくはないのに────


夏祭りの誘いを断ったのは、2人でデートするための嘘だったの?


どうして?


どうして、レナはこんなことを?


私の大切な親友であるにもかかわらず、どうしてこんなことを?


「志帆……私、今日、レナちゃんの口から直接真実を暴きだそうと思うの。志帆がこんな状況なのに何もせずにいるなんて、私にはできない」


リサはしっかりと私を見据えてそう言った。リサの中にも、2人に対する怒りが少しずつ生まれ始めているのが分かる。


「私、レナちゃんと同じ部活だから普通に話せるから…私、今日の放課後、どっかに呼び出して、全てを聞き出そうと思う。

志帆には、どっか陰にでも隠れて、それを聞いててもらおうと思うの。どう?」


リサの瞳には強い意志が宿っていて、その正義感の強さがしっかりと表れ出ていた。


「…わかった」


私は強くうなずいた。
< 151 / 467 >

この作品をシェア

pagetop