あの夏の続きを、今


「……っ…………ふ……っ………ひっく………アカリ先輩…………っ………」


最後まで読み終えた時、私の目からは既に大粒の涙が溢れ出していた。


「……っ……違う………違う…………アカリ先輩は、悪くない……………

悪いのは、私だった……………

間違ってたのは、私の方だった…………っ、ぐすっ…………わあああああーーーーーん………………」


私は床に突っ伏して、思い切り声を上げて泣いた。


誰もいない静かな家の中に、私の泣き声だけが響く。


私はずっと、アカリ先輩は私のことを嫌っているんだと思っていた。


アカリ先輩は私のことなんて何も分かっていない。そう思ったからこそ、あんな冷たい言葉を投げかけた。


でも、それは大きな間違いだった。


アカリ先輩は、ちゃんと私のことも分かってくれていたんだ。


私のことも、一人の後輩として見てくれていたんだ。


私に2ndばかり渡していたのだって、そこにはちゃんとした意図があったんだ。


なのに私は、分かっていない、嫌われているなんて勝手に決めつけて────


……何も分かっていなかったのは、私の方だったんだ。


謝るべきなのは、私の方なんだ────


私は手紙を握りしめたまま、いつまでも声を上げて泣き続けた。


ただひたすら泣き続けた。


「っ…………ふ……っ…………アカリせんぱ………い………

間違ってたのは………私のほう……だったんだ…………っ………」
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