あの夏の続きを、今

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12月××日

東神高校吹奏楽部のクリスマスコンサートを見に行った。また、例によってシオリ先輩から買ったチケットで、リサと一緒に。

やっぱ高校生の演奏は素晴らしい。私たち中学生とは比べ物にならない。

それにしてもユーフォの音だけを単独で拾うのは難しい。どれが松本先輩の音か、相変わらず分からない…

演奏が終わった後、少しだけ松本先輩と話せた。最近の状況とか。最優秀賞取れたとか。すっごく嬉しかった。松本先輩、ユニフォームすごく似合っててかっこよかった。もう、今日は本当に幸せすぎる。



12月○○日

今日は卒業式で演奏する楽譜が配られた。

最近は、簡単な曲だとカリン一人で1st、私は1年生の誰か1人と一緒に2nd、難しい曲の時はカリンと私で1stというパターンばっかりだった。

でも、今回の「威風堂々」はすごく簡単な曲で、3rdの最低音はものすごく低いから、ってことで、私が3rdを吹くことになった。

カリンとアズサちゃんが1st。エリカちゃんが2nd。私とユイちゃんが3rd。

自分の演奏能力がある程度成長してから3rdを吹いてみると、いろいろと新しい発見がある。3rdはこんな役割をしているんだ、とか、ここの動きはホルンに似ているな、とか。

やっぱり、低音のハーモニーって楽しい。私ってやっぱり、低音向きだな。



1月△日

新年最初の部活。久しぶりにパートの仲間たちに会うとなんだかすごい安心感がある。

それだけ、私にとってはパートの仲間がすごく大切ってことなんだな。

思えば私たちの代になってから、このパートでは何もかもが順調に進んでいる気がする。演奏面も、人間関係も。（カリンにはやっぱり死んでも松本先輩の件を知られたくない、という点を除いては。）

やっぱり、アカリ先輩が、私とカリンのそれぞれの果たすべき役割を見出してくれたおかげかな。

とにかく、今、すごく部活が楽しいし、パートの仲間たちともすごく仲良くなっている。

このまま、こんな楽しい日々が、続けばいいな。


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