あの夏の続きを、今


それから私はそのストラップを買った後、3人で一旦部屋に戻り、Tシャツにデニムのショートパンツ、ビーチサンダルというラフな服装に着替えて、また3人で今度はホテルの前のビーチへと出た。


「わーー!!ビーチだ!本物の沖縄のビーチだーーー!!!」


はしゃぎながら砂浜へと走って行くミホを追いかけ、私とハヅキも後に続いて走って行く。


窓から見るよりも、さらに綺麗な景色。


心地良い潮風と、波の音、そして遠くから聞こえてくる、人々のはしゃぐ声。


遠くの雲と水面に反射したオレンジ色の光が、辺り一帯を包み込んでいる。


海というものが、こんなにも綺麗なものだったなんて。


私の思う「海」のイメージなど到底及ばないほどに、その景色は美しく壮大だ。
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