あの夏の続きを、今


「待って、なんか楽しそう!うちも応戦するよ!」

「うちも!カリンチームに参戦するー!」


そう言いながらやって来たのは、カリンの近くで遊んでいた、吹奏楽部の同級生の女子、アキとハルカの2人だ。


「よーし、2人とも、受けて立つよー!えーいっ!」


私がそう言って、2人のいる方に向かって、ぱしゃっ、と水をかけると、私の後ろで遊んでいたミホとハヅキもやって来た。


「待ってーー!うちも入れてーー!」

「こっちは志帆チームだよー!」


こうして、カリン、アキ、ハルカの3人の「カリンチーム」と、私、ミホ、ハヅキの「志帆チーム」による、3対3の水かけ合戦がいつの間にか始まったのだった。



────ぱしゃんっ!ぱしゃんっ!

「ちょ、カリン意外と強いっ!」
「あはは、待って、まだ逃げる準備できてなーい!」
「きゃー、めっちゃ頭にかかった!」
「あんまり近寄るのなしねー!こけたら大変だから!」
「あっ、ミホ、後ろっ!あぶない、避けてっ!」
「背後攻撃ーっ!それーっ!」
「わぁっ、それはずるいよ!」
「あはは、成功だねっ!」


私たちは我を忘れて、ワイワイとはしゃぎながら水をかけ合っていた。


海で水をかけ合いながらはしゃぎ合う────これぞ青春って感じだ。
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