あの夏の続きを、今


積み込みが終わったところで、部員たちもバスに乗る。


バスが会場のK市民会館に着くまでの間、何をしようかと考えていると、隣に座っているカリンが首をくるっとこちらに向けて、話しかけてきた。


「ねえねえ、志帆、暇だよ~!何か話そー!」

「何かって、例えば………何?」

「んーとね、じゃあー、志帆の好きな人!!」

「と、唐突すぎない!?」

「志帆はー、好きな人いるのー?」


カリンの目はキラキラキラと輝いている。


「え、ま、まあね?」

「まあねって何よ!」

「誰にも言っちゃだめよ?」

「やっぱりいるんだー!」
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