あの夏の続きを、今


そして、前の学校の演奏が終わった。


まず最初に、2、3年生だけが1曲目を演奏するため、ステージに上がる。その間、1年生は舞台裏で待機だ。


しばらくしてから、アナウンスが流れた。



『プログラム5番、O市立J中学校

指揮は、西島 由美子先生です』



そして、先輩たちの演奏が始まった。


時間というのはあっという間で、先輩たちの演奏する1曲目はすぐに終わってしまった。


いよいよ、私たちの番だ────


高鳴る胸を抑えつつ、私たち1年生はステージへと足を踏み入れる。


客席にはすぐ近くから2階の上の方まで、たくさんの人の姿。


私たちはその人たちの視線を一斉に集めることになる────


1年生が全員座ったところで、西島先生が指揮棒を構え、振り始める。


2曲目、3学年揃っての演奏が始まる。
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