lastletter~君からの最期の手紙~
Chapter two

情報

「藍ー…また〝男女〟って言われた!」

着替えて、教室に戻り、授業を受け、ホームルームをして…現在、下校中。

「あ…侑芽…紺野くんにボール当てた上にお姫様抱っこで保健室…うん。それは言われるよ。」

もう…男女なんて言われるのこりごりなんだけど。

「そういえば紺野ってなんで喋んないの?」

素直に疑問を藍にぶつける。

「そっか。侑芽は中学一緒じゃないから、知らないんだ。うちの中学では有名な話だよ。」

へぇ。そうなんだ。

そういえば、藍とは入学式で仲良くなった。

お互いに迷ってて一緒に教室行こう、と藍に誘われそっから、仲良くなってお互いを知って気があうね!みたいな。

今じゃ…ずっと一緒かな。

「なんか、紺野くんのところはお父さんが虐待していたらしくて、それの精神的ストレスでなったらしいよ、失声症に。」

そこで糸が繋がった。

だから、あんなに自虐的な言葉とか言ってたんだね。















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