SUMMER PARTY NIGHT
部屋に着くなり、ベッドに押し倒された。
噛みつくようなキスをされ、両手は彼に拘束され、全身をベッドに押し付けられるように体重を乗せられているので身動きすることが出来ない。
女と男の力の差を思い知らされる。
荒い吐息の中「好きだよ」と呪文のように繰り返されると、まるで愛されているかのように勘違いしてしまう。
いつの間にか水着の紐は解かれてしまい、素肌が肌触りのよいシーツに直接触れた。
「キレイダヨ……」
少しだけ身体を起こし、翔子の身体をイーサンは見下ろしながら言った。
恥ずかしくなって両手で露になった箇所を隠そうとするが、両腕はイーサンに押さえつけられているので隠すことが出来ない。
「はずかしい……からっ」
「Why?(なんで?)」
この大きな胸も、くびれたウエストもすべて綺麗で美しいのに。
1つ1つのパーツにキスしながら、イーサンの手は次第に翔子の奥の方に触れていく。
部屋の灯りを少しだけ暗くすると、夜景と月明かりが部屋の中に差し込んできた。
「ショウコ……」
翔子の名前を呼ぶのと同時に、彼自身が翔子の中に押し入ってきた。
まるで獰猛な野獣が暴れまわるかのようなその行為に、必死にしがみつくことしか出来ない。
自分の声ではない自分の声がホテルの部屋の中にこだまし、水音と混ざり合っていく。
アイシテル……。
ボクトイッショウイッショニイテ。
「うん……」
セックス中の言葉にしがみついてもいいのだろうか。
意識が混濁している時のその言葉を。
少しだけ冷えていたはずの身体はすっかり汗ばんでいた。
息を整えながら、再び落ちてきたキスの雨を受け入れる。
首筋に這わせた唇の感覚を感じながら、翔子は彼の頭を優しく撫でた。