SUMMER PARTY NIGHT
「イッショニシャワーをアビヨウ」
行為が終わるとぐったりしている翔子を抱きかかえるようにして、イーサンは彼女をシャワールームの中に連れて行った。
「イーサン……」
抱き着くように身体を寄せると、彼は嬉しそうに微笑んで「ショウコ、I love you(愛してるよ)」と囁く。
「そう、聞きたいことがあったの」
勇気を振り絞って彼に聞く。
この一か月ずっと聞きたかったこと。
一線を越えたいまだからこそ、しっかりと聞かなくてはならない。
彼女はいるの?
それを聞いた瞬間彼はお腹を抱えて笑い始める。
面白いことを聞かないでくれよといった彼の様子に、嫌な考えが的中しなのではないかと不安になる。
「なんで、笑うのよ……」
次第に腹が立ってきて不満げな表情を浮かべながら翔子はその外国人を睨み付けた。
「You are my girlfriend.(君が僕の恋人だよ)」
「え?」
「ボクハ、コイビトジャナイヒトにシナイ」
抱き寄せられて、シャワーを身体にかけられる。
「そうなの?」
「ソウダ。ショウコハイヤカ?」
「Not bad(嫌じゃない)」
シャワーの音が部屋の中でこだまする。
君は本当に僕を煽るのがうまいね。
イーサンはニッコリ笑って、翔子に再び深いキスをした。
「I'll introduce my family tomorrow.(明日僕の家族を紹介するよ)」
「え……?」
急な展開に追いつけない。
いっそのこと一緒に家族になってしまえばいいよ。
そう言って笑う青い瞳の男と共に海を渡るのはそう遠くない話のようだ。
To be next party...【a ghost games】