必然的な運命
「河原課長、少しお話いいですか?」

「こんなとこに連れ出しちゃって、もしや告白?ついに僕の魅力に気づいてくれた?」

「大丈夫です。それはないです」

翌日のお昼時。

この色男が1人になる所を見計らって声をかけた。

ただでさえ無駄に人気者だからお誘いしてる所なんて見られたら周りからどんな憎まれ口を叩かれることか。

廊下で通りかかった所を見事に拉致ってほとんど使用されていない非常階段に連れてきた。

私としては決死の錯誤で考えぬいた末、このような結果に至ったのだ。
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