必然的な運命
「何かあったの?」

私を気遣ってか河原課長が心配そうに見ている。

「いや、大丈夫です。何でもありません」

こんな話しても意味がない。寧ろしたくない。

「そ? じゃあ僕からも麻美ちゃんに質問していい?」

「ん? ……はい?」

「なんで須田と結婚しないの?」

私も単刀直入に聞いたが、唐突すぎて一瞬思考回路が停止した。

「ッ!?え、なんでって… そんなこと言われても。まだ会って間もない人と結婚なんて、私にはできませんよ… 」
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