必然的な運命
僕は遺品を担当し、その際に出てきた麻美ちゃんへの遺言書と言う名の手紙。

申し訳ないけど興味本位でチラッと中を覗かせてもらった。

内容を知ったときは正直びっくりしたが山崎さんらしいな、と。

麻美ちゃんへの手紙はそのまま手帳に挟んでおいたから、きっと見つけて在るべき形に収まっていると思っていた。

だからもう既に須田といい感じになってその流れで結婚?なんて思っていたのだが。

いざ配属されるも名前は山崎のまま。

案の定、結婚はしておらず僕の存在も柴田さん、須田のことも認識してなかった。

1年後に気付くだなんてなんとも麻美ちゃんらしいかも。

それを1年間、待ち続けた須田も須田で感心するけどね。
< 163 / 264 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop