必然的な運命
あんまり研究開発部に出入りしたくないんだけどな。

桜木くんいるし?

あれ以降まだ会ってはないけど、こんだけしょっちゅう出入りしていたらそろそろ出くわすだろうな。

嗚呼、どうか会いませんように……


……と、願ったときに限って、って話で。

「あっ… 」

「お疲れ様、山崎さん。 資料かな?」

まとめて仕上げた資料を持って研究開発部のドアを開くと目の前にいたのは会いたくない桜木くん。

無意識に身体が拒否反応を起こしている。
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