必然的な運命
「柴田リーダーはいらっしゃいますか?」

「研究室にこもってるから 預かっておこうか?」

「……じゃあ お願いします」

そう言って彼に手渡す。

「フッ そんなに警戒しないでよ。取って食ったりしないんだからさ?」

あからさまに態度に出していたつもりはなかったけど彼には伝わっていたらしい。

「専務には聞いてみた?」

「いいえ。聞く意味なんてないですし」

「気にならないの?」

「専務はそのようなお方ではありませんから」
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