必然的な運命
「柴田リーダーに、河原課長、そして須田専務。 もし彼らが共犯者だとしたら? ……ね?気になってきたでしょ?」

少しでも私が反応してしまったことを利用して付け込もうとしているんだと思う。

けど正直少し動揺をチラつかせてしまった自分もいた。

「まっ、本人に聞いてみるのが一番かもね?信じてるなら聞いても別に構わないんじゃないの?それとも…… 」

彼が私の耳元で囁いた。

「疑ってるんじゃないの?」

彼のドス黒い声に背筋がゾッとした。

思いっきり睨めつけてやったが、それはもう後の祭りで彼には効き目がなかった。
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